SEの仕事の成果が見えるまでには長い時間がかかるため、働き方がどうしても過剰になる傾向にあります。現実問題として、IT業界では自分の職場はブラック企業と感じる率が高く、転職するSEも増えているのです。ただし、SEの仕事には繁忙期とそれ以外で仕事量に大きな差があり、一概にブラック企業と判断できない側面もあります。
そもそも、ブラック企業とは何かについての判断基準が必要です。それは人それぞれ異なるので、絶対的な規準を当てはめることはできません。しかし、職場に言われるがままでは精神面の健康を損なう可能性もあることから、一定の判断基準は必要でしょう。SEが自分の職場はブラック企業かどうか考えるうえで、まず挙げられるのが就業時間です。
通常の平均就業時間は1ヶ月150~200時間となっており、250~400時間だとブラックとみなされます。残業代に関しては、基本的に36協定の範囲として80時間つけば良いですが、見込み残業などで20~30時間削られるとブラックの可能性が高いです。有給休暇を含めた休暇については、仕事第一主義などを理由に休暇の取得が難しいと、ブラック企業の部類に入るでしょう。
そもそも企業がブラック化する背景には、縦社会の弊害があります。上司が部下に対して絶対的な権威を持っているため、部下を過剰に働かせてしまうのです。もし今の職場がブラックだと感じているなら、早めの転職をおすすめします。次に仕事を探すときは、ブラック求人を回避できるよう情報を集めておきましょう。その足がかりとして、こちらのサイトが参考になりそうです。